造作のメリットとデメリット

こんにちは(^O^)/
鈴木です
今日は造作についてお話しします。

造作とは物を作ることを意味しますが、住宅の場合では既製品ではなく大工さんが現場で作るものを造作と呼びます。

たとえばキッチンなんかは既製品の物を見ることが多いですが、そうではなくあなたオリジナルのキッチンを作ることも可能です。

そして、そのように造作で作ったキッチンのことを「造作キッチン」と言うんですね。

ちなみに、一例として造作キッチンを挙げましたが、家で使うほとんどの物は造作で作ることが可能です


では、造作で作るメリットにはどのようなものがあるのでしょうか?

造作で作る1番のメリットとしては、家の工事現場で部材をカットし組み立てて作るのでサイズや形など自由に物を作れるという点です。

たとえば部屋の大きさや形に合わせてピッタリと収まる棚や家具を作ることもできますし、キッチンや洗面台といった設備もあなたが使いやすいサイズで作ることができます。

そのため部屋のスペースも無駄なく使うことができますし、用途に合わせた最適な大きさにすることができるんですね。

また、使う部材を似たような物で揃えれば部屋のインテリアを上手くまとめることもできますし、一部にタイルなどを使ってアクセントを加えるなど、目指す部屋の雰囲気に合わせて演出できるのも造作の魅力の1つです。

このように造作工事を上手く使うことで、見た目だけでなく使い勝手も優れた家にすることができるんですね。

では、反対に造作で作る場合にデメリットはあるのでしょうか?

造作のデメリットを見てみると、手の込んだ物を作れば作るほどコストが上がってしまうという点が挙げられます。

造作の場合は1つ1つ手仕事で作っていくため、複雑な物になればなるほど手間が掛かるようになり、その分コストアップに繋がってくるんですね。

一方、棚だけなどあまり手間が掛からない物であればコストは抑えられるので、全体の予算のバランスを見ながら造作で作る場所を決めていくと効果的です。

また、造作の場合は棚1つ取っても幅や奥行きなど全て決める必要があるので、使い勝手やデザイン性などは設計者によって左右されるという点もあります。

そのため、造作での使い勝手やデザインは設計者の腕次第となってしまうので、造作を多く作る場合はできるだけ造作に慣れた設計者にお願いするというのもポイントになってくるんですね。


造作でオススメの場所

階段を造作で作る
造作階段

まず、造作で作る代表例と言えば階段が挙げられます。

階段は重く見えがちな物ですが、階段を造作で作ることで軽い印象の階段にすることができるんですね。

特にリビング階段にした場合は造作階段ととても相性が良いと言えます。


また、造作で階段を作る場合は階段下を棚や収納にする場合も効果的です。

造作収納
階段下を収納にして既製品の扉をつけるのもいいですが、棚や扉などを造作で作ることでよりスマートな印象の階段にすることができるんですね。

このように階段は造作の作り方次第でいろんな可能性が増える場所なので、階段が目立つ位置にある場合は造作の候補に入れておきたいですね。

また、手すりを造作で作るのも効果的です。

造作洗面台
造作洗面

洗面台を造作で作るというのも割とポピュラーな方法になります。

洗面台はキッチンと比べると造作で作りやすく、雰囲気、価格的なバランスが良いからなんですね。

たとえば既製品の洗面台の場合、機能性はとても良いのですが見た目はどうしても既製品感が強く出てしまうという特徴があります。

また、見た目を良くするためにグレードを上げると金額もかなり上がるという傾向もあります。

そのため、見た目と使い勝手を考えた洗面台を造作で作るというケースが多いんですね。

特に少し広い洗面室の場合は造作の洗面台にするとサイズ感もピッタリの洗面台にすることができますし、流しを2つにしたツーボウルの洗面台にする場合も造作の洗面台とはとても相性が良いと言えます。


棚を造作で作る

造作で一番多いケースが棚を造作で作るというケースです。

棚といっても可動棚などの簡単な物から、部屋一面の棚など様々ですが、必要に応じた場所に最適な大きさで作れるというのは造作棚の大きな魅力になります。

また、棚だけであればそんなにコストも掛からないので、お手軽に作りやすいのも良いですね。

カウンターと合わせて棚を作ってカウンターで使うものを収納できるようにしたり、ちょっとした飾り棚を作ってあげるのもかわいいものです。

造作家具

造作で作れるものは家本体だけでなく、家具も造作で作ることが可能です。

たとえば家のちょっとした場所にピッタリ収まるソファを作ったり、ちょっと座れるベンチを作ったりなど、造作家具にすることで家に自然と馴染むことができるんですね。

またTVボードや食器棚といった家具や、キッチンと一体になったダイニングテーブルなども造作でよく作られる家具になります。

特にあとで作るのが難しいもの、たとえばTVボードであれば足をなくして壁に浮かせたフロートタイプのTVボードにする場合なんかは後付けで作るのは結構難しく、家と一緒に作れる造作家具ならではの家具と言えます。